なむきゃらたんのー とらやー

明日は「やるまい会」。犬山伏の出家をします。

狂言にでてくるお坊さんがほんとのお経をよむことは珍しくて、宗論などたいていの物では「なむみょうほうれんげきょうー…むにゃらむにゃらりゃりゃむにゃら…」と、わけのわからないことをいっています。

さて犬山伏では、「『とら』の出てくるお経はないか」ときかれて、出家が「なむきゃらたんのーとらやーとらやー…」とお経を読みます。そんなにすぐに「とら」が出てくるのは、出来すぎているようですが、これはほんとのお経です。
えーと、なんていうお経だったっけと思って、ネット検索をしたら出てきました。

「大悲円満無礙神呪」
http://www7.ocn.ne.jp/~youunin/frame.html

順を追わずに、検索でいきなりこのページを開いたので、ちょっとびっくりしました。(笑)
ネット社会、こういうこともなさるんですね。
臨済宗妙心寺派 陽雲院 様というお寺のページです。

やるまい会 名古屋公演 5/26 名古屋能楽堂

お知らせが遅くなって申し訳ありません。このところブログを怠けていました。


狂言 《やるまい会》 名古屋公演 第五十五回

五月二十六日 土曜日 一時半開演 名古屋能楽堂

狂言「牛馬」 善竹忠一郎 善竹隆司 善竹隆平

居囃子「胡蝶」 味方健 味方團  (囃子) 大野誠 林大和 河村眞之介 加藤洋樹

狂言「蛸」 野村又三郎 松田髙義 伴野俊彦  (囃子) 大野誠 林大和 河村眞之介

狂言語「鶴之語」伊藤泰  「亀之語」藤波徹  「龍之語」奥津健太郎  「虎之語」野口隆行

狂言「隠狸」 野村万作 石田幸雄

狂言「犬山伏」 野村又三郎 野口隆行 奥津健太郎 野村信朗

前売\6500-\4000 (当日は千円増し)


番組を見てお気づきになるでしょうか。生物多様性狂言之巻という企画です。もう一昨年の話になりますけど、名古屋で生物多様性条約の国際会議COP10があったので、とくに現地の方には馴染みがあるようです。

4曲の狂言にはそれぞれ動物が出てきます。そのどれもが、ちがう形で動物を表現しています。楽しみにしてみてください。

ミスタードーナツ もっちり狂言

初めてテレビコマーシャルの仕事をしました。

ミスタードーナツ『米粉ドーナツ“もっちり狂言篇”』
タレントの山口智充氏を中心に、又三郎さんと私共が狂言っぽい舞台をやっております。

とりあえずご覧になってください。
http://www.misterdonut.jp/enjoy/tvcm/index.html

後方にいる私共の役は「ドーナツ方」です。能楽師のお囃子方のように見えてしまうかもしれませんが、架空の「ドーナツ方」です。お囃子の先生がた、怒らないでください。

どうぞみなさま、ミスドへ足をお運びになり、「きなこ・よもぎ・みたらし」を召し上がって、「もっちりじゃ~」と口ずさんで、ぜひ流行らせてください。
和風の飽きない味で、手土産にもたいへんよいと思います。

花見ドライブ

今日は所用あって神奈川までドライブ。町田から横浜あたりの丘陵をのぼったりおりたり。里へ行っても街へ行っても、さくらさくらでした。しぜんとのんびり運転。たまによそ見して危なかったですが。他の車ものんびりしてたような気がします。

帰りは多摩市から立川へ。この道沿いを走る「多摩都市モノレール」は、都市っつうよりローカル線なので、緑が多くて眺めがとてもいいです。多摩センター~高幡不動間は緑に包まれて。日野市~立川市のあいだに多摩川を越えるところも最高。昼間もいいし、夕日もいい。お子さんのいらっしゃる方は多摩動物園にいきがてら乗ってみてください。

で、夕方に立川の国文学研究資料館へついて狂言の調べもの。こんど猿座頭やるんですが。猿座頭は花見にいく話だけど風流じゃないなぁ。

曲の重さ

能でも狂言でも、曲の格調や難易度、発声や動作など、いろいろな場面で「重さ」「軽さ」という尺度を使います。稽古階梯でも許可を得て教えてもらえる「習い物」の最後のほうには「重習」があります。
表面的なスピードなどではない、気持ちや品格、いろいろなものをこめて重量感とするわけです。

気安くは、「うわっ、今日の番組は重い曲ばっかりだね!」などと言ったりします。この言葉の裏には「疲れそうだね」という気持ちも少し、あります。


今日、ネットで購入した昭和二年発行の狂言入門書、『狂言のみかたと聞方』が届きました。
さてこれには狂言全曲(大蔵流が基本なので180曲)の簡単な解説があります。曲名と、分類と、登場人物。それとなぞの数字…。なんだこれ? 役者の人数ではないし、上演にかかる時間ではないし…

説明を読んだら、これは〈曲の貫目=重さ〉なんだそうです。「伊呂波」は初舞台で習うから”一”で最軽量、「釣狐」が”一八〇”で最重量。

重い軽いという表現はいつも使っているのですが、ほんとうにこうやって曲に体重(?)をつけてしまう話は初めてです。

ちなみに一貫はだいたい3.75kgだそうですから、「釣狐」は675kg。重い曲だ!!

でも「伊呂波」の一貫だって、持って舞台に出るには軽くないですよ。
はい、そういうつもりで心して舞台を勤めます。

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