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「酒造」と「わわしい女」

伯母ヶ酒という狂言があります。
ある男には、酒屋(造り酒屋)をやっている伯母さんがいるけれど、一度も酒を飲ませてくれたことがない。今日は絶対飲んでやる!といって、伯母のところへいき、あれやこれやいうけれど取り付く島もない。と進展するはなし。

先日「アイヌの食事」の本を見ていたところ(料理の本が好きなんです)、アイヌのお酒(稗酒)の作り方が載っていました。アイヌでは、お酒は女性だけが作れるのだそうです。男性は作っちゃいけない。

日本酒では、近年「女性杜氏」の存在が話題になることがありますね。たいてい「むかしは杜氏は男だけで、女性は酒蔵に入ることもできなかった」なんて話がでてきます。へー、アイヌと和人は逆なんだなぁ。

「あれ、でもそういえば伯母ヶ酒では…」と思い出しました。あの伯母さんは酒屋の主人で、ハッキリとは言いませんがどうもお酒も造っているようです。子供の話は出るけれど、伯父は話題にも出ません。
ちょっとまてよー、どうなんだろう、とちょっと検索してみましたよ。
「志賀盛・近江酒造(株)のお酒の資料館」
http://www.shigasakari.com/jp/topics/morf.html

やっぱり。もともと酒造は女性の役割だったということです。
女性蔑視男性優位になるのは後年のこと、狂言の時代は女性も生産に実力実権を持って、地位も相応にあったんですね。狂言の女はダテに「わわしい」わけではないのです。

熊野よいとこ

熊野よいとこ
熊野よいとこ
熊野よいとこ
いまは野村又三郎家だけに伝わる小舞謡に「熊野道者」というのがあります。
「むこへ通る熊野道者、手に持ったも梛(なぎ)の葉、笠に挿いたも梛の葉…」

船は昨日、和歌山県新宮港に着き、新宮市にある熊野速玉大社へお詣りをしてきました。
速玉大社境内には樹齢千年の梛の大木があります。昔は熊野へ参詣したら、梛の葉を持ち帰る習わしがあったそうです。

速玉大社〜神倉神社(ごとびき岩)の自然歩道を革靴で無理して歩いてしまいましたが、途中の素晴らしい眺望には感動しました。
めはりずし、サンマと鮎のなれずしも買い、地元のかたがたに見送られて出航しました。
今回は熊野三山のひとつしか行かれませんでしたが、あと二カ所もふくめ、ぜひまた来たいところです。

名古屋港

船で横浜を出て今朝鳥羽につきましたが、強風のために上陸できず、名古屋に変更になりました。
いま名古屋港に接岸。

狂言も今夜出航まえにやります。小三郎さんは何しに横浜まで行ったのかとガックリ。私は爆笑。まぁこちらとしては観光しなくていいので、夜にそなえて稽古に専念できるというものです。

今年もよろしく

今年もよろしく
新年おめでとうございます

この年始は(残念ながら)舞台の予定がなく、久しぶりにのーんびりした正月を過ごしました。だらけすぎて風邪を引きまして、まだちょっと調子がよくありません。

さて今日はこれからこの船に乗ります。客船の年始クルージングで狂言をするという企画。豪華客船はもちろん初めて、世界が違うようなのでキンチョーしてます。
以前に小三郎さんは船酔いになって大変だったそうです。今回はみんなバッチリ酔いどめ薬を服用して、舞台をつとめます。

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