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静岡能

静岡能
昨日は静岡市、その名も「静岡能」へ出演して参りました。
東静岡駅をおりると、新聞記事でみた等身大ガンダム。そびえるdocomoのビル。背景に富士山…。雄大な富士山を普段から見ていると、何かと雄大になるのかな。

線路反対の出口の先には、グランシップというこれもまた立派なホールがあります。静岡県はサッカーなどが有名ですが、文化にも力を入れている。すばらしい。

駿府は徳川に縁の深い土地という意識もあるでしょうし。そんな土地で能楽を見ていただけるのはまた嬉しいことです。

会場は中ホールといっても能楽堂よりひろい所でしたが、狂言「雷」はお客様の反応もよく舞台につたわり、小三郎氏も楽しくやっていたような模様。
私は能の間狂言でした。

(写真)
帰りがけに安倍川餅屋に寄った松田さんが、私たちにも買ってきてくれました。
ごっちゃんです。

狂言の世界 2/6 菊池市

Img

狂言の世界

二月六日 日曜日 午後二時~
熊本県 菊池市文化会館 大ホール

お話 松田高義
「井杭」 野村信朗 奥津健太郎 野村小三郎
「仏師」 松田高義 野口隆行
「千切木」野村小三郎 野口隆行 田嶌慎太郎 田嶌晴雄
     原有作 東信彰 山内理至 服部和洋 守屋善巳 奥津健太郎

前売 一般2000円 高校生以下1000円
当日   2500円      1500円
菊池市老人クラブ会員五百円引き(文化会館で取扱)

問い合わせ 菊池市文化会館0968-24-1101
http://www.kikuchi-bunka.com/

前回菊池へ行ったのは、たしか又三郎師があちらへ行き始めて20年とかで、信朗くんの二回目か三回目ぐらいの「靱猿」。半分べそかいていました。もうすっかり舞台慣れした「井杭」をご覧ください。

松田さんと私の「仏師」。それから「千切木」は、菊池の『狂言みのる会』のみなさんと共演です。楽しみにしています。

ビデオビデオ

今日は朝から国立能楽堂へ行っていました。若手能で「井杭」を演じるので、過去の公演のビデオで全部の井杭(大蔵流は居杭)を見よう!と思い立って。しかし行ってみたら、思った以上に井杭のビデオはたくさんあって、全部見るのはやめました。

最初に見たのは、なんといっても又三郎師の。めずらしい。1984年で、今の小三郎さんが13歳で井杭役でした。国立の舞台も白っぽい。やはり先生ならではの算置で、「ぎんなんぱ」の「ぱ」がやたら軽くて、かなり笑いが起きていました。

同じ話なのに、それぞれがおもしろい。算置にも色々な性格があるものです。なんといっても千作先生(当時千五郎)の、大急ぎで不思議な形に算木を並べる姿には、私も声を出さずに大笑いでした。

ビデオを見終えて、展示室をのぞきました。収蔵資料展が始まったばかり。今回は古い能狂言画ばかりを展示しています。一つのセットが分散したもので、早大の演劇博物館から借りた絵もあり、まとまっていて見ごたえがありました。

江戸初期ごろの能楽の絵には、見所の観客の様子も描いてあったりします。今とは違いお酒もあったりして、そんな様子もなかなかたのしい。

昔の狂言「花子」の絵をみると、シテが花子のところから帰ってきた姿では、髷を解いているんですよ。まだ昨夜のことで頭の中はいっぱいのまま、寝乱れた姿で謡をうたいながら帰ってくるという様子。下品というよりは、男ながらちょっと色っぽいのかも。いまはできない演出でおもしろいですね。

万之介先生

野村万之介先生、年末に亡くなられていたそうで。昨日発表がありました。全然知らなくて。

10/30,11/1の野村狂言座でお会いしたのが最後でした。正直なところ、博奕十王はキツそうで。

それでもあまり丈夫でなさそうでいながら、ずっと舞台を続けてこられたので、まだこういうことになるなんて思いませんでした。
お弟子さんや周りのひとも、心配したでしょうねぇ。

舞台もさることながら、昔の海外公演でよく又三郎師と一緒だったなどを、私たちに楽しそうに話してくださったことが思い出されます。

周囲の勢いに押されてしまう立場でしたけど、もっと活躍してほしかったです。

新年

新年おめでとう御座りまする。今年もよろしく。

年末に書きましたとおり、3日は名古屋能楽堂で「目近」でした。異派共演ながら、気の合う「芸大メンバー」。井上奥津野口の同期と、一つ上の小三郎氏です。張り切ってやってきました。

夜は宿から歩いていける大須観音へお参り。昼ほどではなかったのでしょうが、まだ賑やかでした。それからアーケード街を歩いて、台湾風唐揚げなどいろいろ買い食い。楽しいですね。

さて翌4日は午前にラジオの収録があって(NHKFMで30日朝放送の「佐渡狐」)、そのあと、この日から始まった徳川美術館の企画展を見に行きました。

上)大きな門松の立つ、徳川美術館の門と、

下)玄関脇の企画展の看板。

「尾張徳川家の能」。徳川美術館所蔵の能狂言装束や面の展示です。見ごたえあります。

展示の解説は「この装束や面は、こういう役に使う」式の説明がほとんどで、一般向けではあるのですが、美術的にどうであるという話がもう少し詳しいとよかったかなと思いました。

チラシに使われている梅柄の狂言肩衣は、なかなかかわいい。茶道では名物裂として珍重する舶載高級織物を、ふんだんに使っていることで有名な「唐人相撲」の装束もみられました。個人的にはこれが徳川美術館の能楽装束の目玉だと思ってます。よそにないものだし。

今月30日までで終わってしまうので、お早めに。

帰省ラッシュで新幹線は満席。こだまで帰りました。

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