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これから

 このたびの大地震、被災された皆様へお見舞い申し上げます。いくら言葉を並べても震災の大きさには見合わず、月並みな言い方で申し訳ありません。

 私の親族は東北にはいませんが、思い出の土地もあり、少しは知人もいます。でもこの際、知人か否かにかかわらず、一人でも犠牲者は少なくあって欲しい。また少しでも早く、落ち着いた生活が皆様に戻ることを願っています。

 狂言の話。今日は国立能楽堂や国立劇場などの、三月中の自主公演の中止が発表されました。関東では電力不足で、停電やその予定に皆が右往左往していますので、仕方のないことだと思います。公演はやるのかやらないのか、やらなくてもいいんじゃないか、それどころじゃないだろうなどという声もあるのではないかと思います。

 いまごろになって思うのは、阪神淡路大震災のときには、あちらの能楽師はさぞ大変だっただろうということ。能楽師自身も被災者になりながら、公演どころじゃないような状況でも、どこかで舞台に出続けてきたんですね。私はまだ能楽堂に出入りを始めたばかりのころで、そのへんの詳しい話は聞きませんでしたが。

 昔の話を言えば、師匠の家の野村又三郎家は関東大震災で伝来の装束などを失い、また戦争でも失ったそうです。戦争を経験した能楽師は、今も現役で多くいらっしゃる。きっとものすごい精神力の強さで、昭和から平成に能楽をつないだんですね。

 私たちも不安がってはいられません。どんなときでもどこにいても、自分がやれることを、強く、むしろいつも以上にしっかりやることが被災地の復興につながるんじゃないか。私もできるだけのことをして、頑張って義捐金をおくるなり何なりしたいと思います。

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