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初雁の味

先日の新聞で、フォアグラの生産?が動物虐待だという潮流についての記事を読みました。口から管を突っ込んで強制給餌するので。禁止している国もあるそうです。
余り縁のない食材ですので、その問題はおいといて。フォアグラができるのは、雁(鵞鳥)が渡りをする前に、肝臓に栄養をたくわえるという特徴を利用したのだそうです。

狂言ではときどき「初雁(ハツガン)」が登場します。和歌では遠くから渡ってきた雁を眺めて季節を感じるのに、狂言ではそんな感傷はすっ飛ばして、すでに食料となっています。

渡ってきたばかりの雁は、体に疲労がたまってるんだろうな、そんなところを獲られちゃったのかと、ちょっと気の毒がりながら、肝臓もやせてるんだろうな、味はどうなのかな、などと食い気が出てきてしまいました。よく鴨肉でも皮下の脂身がついていて、それが魅力的だったりしますね。そういうのも少なそう。
狂言では初雁はご馳走なのですが、肉が締まっておいしいのか、それとも初物だからありがたいだけなのか。
禁猟となった今では知ることができません。ちょっと残念。

そういえばそろそろ冬鳥が来ますね。

やるまい会東京公演野村又三郎襲名披露 をチョと解説

『翁』 
観世流ご宗家父子と、新・又三郎父子の共演が見もの。三番叟は小書多く、常にない舞を織り込みます。大鼓の「打掛」もめったに見られない演出です。

『鳳凰風流』
萬斎師が美しい鳳凰となり、翁の途中に闖入して、より一層のめでたさを寿ぎ、舞をまいます。奥津氏と私は仙人として、鳳凰に伴って登場し、三番叟とともに舞います。

仕舞『花筐』
野村万蔵家に生まれ、観世流重鎮となった四郎師の美しい舞。

『塗附』
新年も近づき、正装に欠かせない烏帽子を塗り直したい二人の男。早速塗りましょうという塗師に依頼しますが、厄介なことに…。三宅右近父子による、この季節にぴったりのめでたい話。

一調『金札』
小早川家は古くから又三郎家と縁が深い家柄で、元は肥後細川藩の狂言の家。

『蝸牛』
狂言を代表する楽しい話を、万作師が親子孫の三代で。ご本人が選曲されたとのことで、思い入れの強い曲のようです。

『木六駄』
年功を積まなければなかなか情景を描くのが難しい名曲に、新・又三郎がこの好機に挑みます。大事な脇役である茶屋を、私が勤めさせていただきます。

鎌倉土産

鎌倉土産
 先日、初めて鎌倉能舞台へ行きました。
 (財)鎌倉能舞台の中森師からご依頼をいただき、小学生6年生に狂言「柿山伏」と体験講座。

 いま鎌倉は、小学生の修学旅行で賑わっています。狂言をみた彼らも修学旅行だったかと思います。楽しい思い出になったでしょうか。友達と夜に騒いだことのほうが思い出深いかな?

 帰りみち、同僚の奥津氏が、商店で鎌倉大仏飴を発見。土産に買って、私にも二粒(二躯?)わけてくれました。それが、写真。

 飴なのに、なんか存在感あるぅ〜。

 そして、口の中でも大いに存在感を主張するのでした。やっぱり飴は丸いほうがいいゎ。
 三角形に近い座像の仏様が、口中でゴロンゴロン回されていると思うと、舐めていてちょっと申し訳ないような…。かといって舌の上にずっとお座りいただいてるわけにもいきませんしね。

 でもおいしいですよ。ごちそうさま。

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