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平元結

能や狂言で女性役の「鬘カヅラ」や「頭カシラ」をつけるときに、「平元結ヒラモットイ」という紙のリボンをつけます。それをいま作っています。明日の京都観世会の「吹取」で使う予定です。

これ、案外不思議なもので、写真にある伸びた状態のものを輪にして、長い方の端を結び目の下から差し込むと、結び目の上に出てきます。
うーん、説明しにくいですが、とにかく不思議なものです。

大きさを様々揃えて使い分けます。小さいのは鬘用、大きいのは頭用です。例えば「首引」の姫鬼はボサボサの頭に大きいリボン。でも能の鬼女の特に長い頭、長髢ナガカモジに、細いのを使ったりもします。

やるまい会のチケットを私からご購入のかたには、ご希望によりひとつ差し上げます(笑)。一緒にご注文ください。

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狂言やるまい会 東京公演 11/4

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【 第二十八回 狂言やるまい会 東京公演 】

11月4日 日曜日 14時開演(13時15分開場)

十四世喜多六平太記念能楽堂(目黒駅徒歩7分)


《番組》

お話「駆け引きの在り方」 松田髙義

狂言『牛盗人』 兵庫三郎・奥津健太郎 牛奉行・野村又三郎
           太郎冠者・野口隆行 次郎冠者・伊藤泰 訴人・奥津健一郎

狂言『貰聟』  夫・野口隆行 舅・松田髙義 おなあ・藤波徹

狂言『蝸牛』  山伏・野村又三郎 親・奥津健一郎 金法師・野村信朗

《前売り料金》

正面席¥5000,脇正面席¥4000,中正面・2階席¥3000
(学生各千円引(当日要証明))


《お申し込み》

野口隆行 E-mail nono.noguchi@nifty.com  FAX 042-392-5596
(本公演チケットは各出演者が承ります。)

ご希望席種、枚数(学割の有無)、お送り先、ご氏名、ご連絡先をお知らせください。チケットを発送いたします。同封の送り状に記載の〈ゆうちょ口座〉へ、到着後一週間以内にお振込をお願い致します。公演間際の場合は、当日会場にてご清算をお願い致します。


《あらすじ》

「牛盗人」
法王の車を引く牛が何者かに盗まれたので、「下手人を訴え出た者には褒美を与える」と、高札が掲げられます。すると一人の少年が「下手人を知っている」と名乗り出てきます。

狂言としてはちょっと異色で、笑いよりは人情味の強い芝居のような作品。野村又三郎家においてはおよそ二十年ぶりの上演です。前回は先代又三郎師の熱演で、私も次郎冠者として舞台にいながら感動した記憶があります。今回は奥津健太郎氏親子による上演。子方のけなげな演技は、きっと楽しんでいただけることと思います。


「貰聟」
夫は泥酔した勢いで妻を家から追い出してしまいますが、翌日酔いがさめて後悔し、妻の実家へ出向きます。舅に「妻を返してほしい」と平身低頭で頼みますが…

狂言には「聟もの」といわれる、花婿を主人公にした話の一群があります。私も若手とは言いつつも、この夏に四十歳になり、そろそろ聟ものでもない年齢になってきました。そこで「聟ものをやっておきたい」といっていたところこの曲となったわけですが、初々しい花婿の話ではありませんね。
相手の舅には兄弟子・松田髙義氏。一昨年のやるまい会でも同様に、私が演じる酔っ払いの「悪太郎」の面倒を見てくださいました。また妻役には藤波徹氏。野村又三郎一門で最も大柄の妻ですので、勢いよく酔っておいださなくてはいけません。


「蝸牛」
老父の病気にかたつむりが効くという噂を聞いた男は、早速息子を呼出して、竹やぶまで獲りにいかせます。
狂言の定番中の定番ですが、野村又三郎派にのみ伝承される「親子版」の演出です。

カタツムリを知らないということが、太郎冠者ではなく子供になるので、無理なく愛嬌のある演出です。
信朗くんもいつの間にか小学六年生になりました。来年は中学生。声変わり前の子方としての信朗くんの演技も、そろそろ見納めになってきそうですよ。

口真似 9/21国立

残暑がしぶといですね。もう涼しくなるか、来週はなるか、と思っているのに、なかなか。

ですが日数は少しずつ進み、だんだんと「農繁期」ならぬ「能繁期」という季節になってきました。
ま、そういっても私はまだ暇な方なんですけれど。

今週は金曜日に国立能楽堂で定例公演があります。

狂言「口真似」 野村又三郎 野口隆行 奥津健太郎
能「羽衣・盤渉」 金井雄資 福王和幸 ほか

私は口真似の主です。

昔、豊臣秀吉、徳川家康、前田利家の三人が「耳引」という狂言を演じたという有名な番組があって、その耳引というのは現在の「口真似」だろう、という説があります。もうひとつ「井杭」だという説もあります。今のやり方で実際に耳を引くのは井杭のほうなのですが、口真似も昔は引いたんだとか。

決定的にこっち、といえる判断材料はないのですが、又三郎さんは「耳引=口真似」派です。「素人がやるんだから井杭なんかできないだろう?」とのこと。まぁ秀吉の能ぐるいは相当なものですから、秀吉は井杭ぐらいやれそうではありますが、他の二人もちゃんとおぼえられたかどうかと考えると一理あります。井杭はセリフ量もそこそこありますが、タイミングも難しく、三人揃ってしっかり練習しないとやれないかな?とは思います。

いずれにしても、それだけ口真似は単純なお話です。単純な笑いをストレートに演じて楽しませることにかけては、又三郎さんはなかなかのものだと思います。どうぞお楽しみに。

京都観世会9月例会 吹取

狂言「吹取」を、旧暦八月十五夜に近い日に、物語の舞台である京都で上演いたします。私は、また笛を吹きます。

いま調べたら、会のちょうど一週間後の日曜が十五夜だそうです。いいですね!「来週ちょっと五条の橋で月見をしようかな。」なんて気分が盛り上がりますね! でも笛を吹くかどうかは自己責任でお願いしますね。

会の案内リンクです↓
http://www.kyoto-kanze.jp/reikai/reikai9.htm

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