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音楽劇『Act of Betrayal“裏切り行為”』

http://project-si.art.coocan.jp/schedule.html
Theatre Project Si 最終公演 ~関根勝退官記念~

Act of Betrayal
裏切り行為

2014年 3月18日(火) 18:30開演 / 21日(祝) 14:00開演
東京・国立能楽堂

あらすじ
1620年代後半、九州阿蘇の西側にある小さな大名の領土で起こる、徳川幕府の命令で行われたキリスト教弾圧を背景とし、不条理な権力の行使をめぐり、宣教師・修道女・領主・領主夫人等が拠無き理由により様々な形で裏切ることを選んでいく。領主・菊池晴信は自分の良心に背き、クリスチャンの弾圧に踏み切る。領主夫人はそれを止めきれずに、夫を裏切り、自分がクリスチャンとなり、処刑される。宣教師は処刑の様を見せられ、神を裏切り、信者達を救おうとする。修道女はその神父を裏切り、信者達と共に死を選ぶ。



関根勝先生(早稲田大学)は、以前から東西多分野をとりまぜたキャストや音楽で構成した劇を制作なさっています。じつは又三郎さんも過去に出演しています。また先生ご自身も、観世流の関根家のかたで、師範の資格をお持ちです。
今回ご縁がありまして、私と奥津とでキリシタン取締りの侍の役をいたします。オペラやパントマイム、洋楽邦楽、各界で活躍しているかたたちに囲まれての稽古は、たいへん刺激的魅力的です。

実は私、ほとんど時代劇のような演技でやっています。最初の読み合せのときに、「狂言調でなく、もっと速く、普通に台詞をいってほしい」と言われたのです。私は他のことはともかく狂言なら人にみせられると思っていますから、当然狂言らしいやり方で演じようと思っていたのに困ってしまいました。普通っぽい演技をしたら素人なんじゃないのと。狂言方として居られなかったら、どのように立っていればよいのかもわからない、というような感覚。

でも、普通っぽく何度も言っているうちに、次第に甦ってくる感覚がありました。知っている人は多くないと思います。私は中学高校のあいだ、『時代劇部』という部活をやっていたのです(狂言は学校外で高校生の時から)。しかも今回の役は悪役。時代劇の悪役といえばそれはもう、素晴らしくやりがいのある役なのです。

いまは全体像もだんだんみえて、仕上がりが楽しみになってきました。
もしかしたら妙にイキイキしている私が見られるかもしれません。
よろしければ、ぜひ。



京都観世会

今日は箙のアイと梟山伏の病人の親を勤めてまいりました。

箙はたぶん三回目。勝修羅もので、戦語りを威勢よくやればおもしろいですけど、気合い入れすぎると那須の語みたいになってしまいますから、臨場感の薄め加減がむずかしいですね。そのときのおシテの雰囲気によって変えてもいいかなと思います。

箙の梅の由来のあと、ちょっとわかりにくい話がありました。
元の伯顔という大将が宋を平らげ、北方へ帰るときに、何も奪わずただ梅を一枝持ち帰った。『担頭不帯江南物、只挿梅花一両枝。』という詩がある。名将は似たことをするんですね、という話でした。

梟は、病人の父の場合と、兄の場合とがあります。今日は病人が中学生の信朗くんでしたので、私は父でした。山伏の台詞に、病人をみて「かわいや」「むつけたのう」などとありますので、もとは子の設定なんじゃないかと思います。



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