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いたずらもの

今日は国立能楽堂定例公演で、又三郎氏が『融』のアイに出る、その働きに行ってきました。それと、狂言共同社の『若和布』がありました。
若和布、珍しい曲ですけど、うちのほうでも数年前に何度か上演して、お客様のウケもわりとよかったようです。

お寺の和尚さんが、新米僧に「都でワカメを買ってきなさい」と頼んだら、スッパに騙されて若い女を買って帰ってきた、さらに新米僧は女にプロポーズされ、寺で祝言の盃を交わしていると、和尚さんが女を奥の部屋へ連れ去ろうとする。という、なかなかいやらしい話です。古い狂言なので、昔の笑いはこんなのが多かったのかなとおもいます。
公演プログラムの解説で、「状況に流されるばかりの運命のようでいて、現実的でたくましい女なのかもしれません。」と、女の性格に目を付けています。
私も今日のを見ていて、うちのほうでも共同社でも、この女のことをスッパが「いたずらもの」というのに気付きました。私、知らなかったんですけど、「いたずらもの」を辞書で調べると、「いたずらをする者」の次に、「みだらな者。とくに身持ちの良くない女性。」とあるのですね。古語というわけでもないようです。意味がわかっていれば、クセのある女を買ってきちゃった、どうなるのどうなるの、と早くから期待を持たせてくれるわけなのですが、いまはどれくらい通じているんでしょうか。
また、昔の狂言だったら、女の演技もいまよりも踏み込んだものがあったかもしれません。ちょっとしたセリフでも、きちんと調べると演技の大事なヒントになるものですね。

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